オーナーレポート | Vol.117
土地統計調査2023速報(都道府県別概況)
2023年実施の土地統計調査の結果が4月30日に発表されました。土地統計調査は住宅とそこに居住する世帯の居住状況を総務省が調査するもので5年に1度行われます。今回は調査結果のうち都道府県別の概況が発表されました。今後9月に市区町村別の結果が発表され、来年3月までには土地に関する集計など全ての結果が発表される予定です。
今回の調査結果では。全国での空き家は899万戸、その空き家率は13.83%と前回より0.28%悪化しました。空き家の数も53万戸増加しています。広島県の空き家率は15.76%と、前回より0.69%の悪化となり全国平均より空き家の増加が加速しています。
都道府県別では、沖縄県が9.30%と一番空き家率が低い県となり、10府県において空き家率が前回よりも改善しました。そのうち前回空き家率トップの山梨県も前回より改善するという結果となりました。一方で徳島県が空き家率21.24%でトップとなり、北海道を含む13道県において1.5%以上空き家率が悪化しました。
空き家率が改善している10府県の傾向としては福岡・神奈川・大阪・沖縄など将来人口推計でも上位の都市に加え、もともと空き家率が高い地域でも、東京に近い、茨城・栃木・群馬・山梨は空き家率が改善しており、主要都市からのアクセスの良否によっても明暗が分かれました。
以上