オーナーレポート | Vol.74

2020年地価公示

2020年1月1日付の地価公示が発表されました。

■ 全国の動向 ■

全国的に上昇が加速しておりますが、その勢いは地方圏が牽引しております。地方4市(札幌・仙台・広島・福岡)は引続き好調で、特に商業地の上昇は10%を超えました。また地方4市を除く住宅地が下落を脱し、商業地も上昇となるなど地価上昇の勢いは止まりませんが、今後コロナによる経済減衰の影響を考えた場合、決して楽観視はできません。

単位(% 住宅 商業
2019年公 2020年公 2019年公 2020年公
0.6 0.8 2.8 3.1
 三大都市 1.0 1.1 5.1 5.4
 地方 0.2 0.5 1.0 1.5
  地方4市 4.4 5.9 9.4 11.3
  その他 ▲0.2 0.0 0.0 0.3

■ 広島県及び東広島市の状況 ■

広島県内を見ると、住宅地で前年比+20地点となる計260地点が上昇、商業地では前年比+2地点の112地点が上昇し、全地点の半分以上の62%(上昇372地点/全599地点)の地点で上昇しました。

単位(% 住宅 商業
2019年公 2020年公 2019年公 2020年公
広島県全 0.9 1.3 2.7 3.9
広島 2.7 3.1 5.8 7.7
 福山 0.1 0.4 1.8 3.0
 呉 ▲0.8 ▲0.3 0.0 0.4
 東広島 0.8 0.9 1.0 2.0
  西条中心 2.4 3.1 3.4 3.6
  寺 4.3 4.3 4.8 4.8
  八本 1.9 2.2 対象地点無し 対象地点無し
  黒瀬・河内・安芸津 ▲2.6 ▲3.0 ▲4.6 ▲3.6
  その他 0.4 0.5 対象地点無し 対象地点無し

東広島市でも地価が上昇しています。西条町内を中心として上昇傾向が続くものの、黒瀬・河内・安芸津は大幅な下落が止まりません。市内38地点のうち、西条全域及び八本松を中心とした計27地点が上昇し、八本松正力団地が上昇に転じましたが、人気の無い高屋東と志和別府は下落が続いております。市内最高額は、西条駅前の1,084,300円/坪(前年比4.1%増)、また、最高上昇率は5.5%増の寺家駅北傍(423,100円/坪)でした。3%以上上昇した地点が14か所と上昇地点の半分以上に達し、地価上昇が拡大しています。

※本文中データ及び図表は、国土交通省の土地総合情報ライブラリー掲載のデータを独自に加工したものです。

< 一覧に戻る