国立社会保障・人口問題研究所の将来の人口予測が平成25年3月27日に発表されました。2040年の日本の人口は2000万人減の1億0727万人になるという予想に驚かれた方も多いと思います。本記事では発表内容のうち東広島市に焦点をあてて読み解いてみました。
人口の減少は2010年と比較して-1.9%と、全国平均に比べて減少が穏やかとなり、人口構成の変化(高齢化)も同様に穏やかになります。
東広島市(2040年人口は2010年の98.1%)
全国平均(2040年人口は2010年の83.8%)
県内の他の地区と比較しても、良好な推移をたどっています。
2040年広島県内の地区別人口の増減ランキング(2010年との比較)
1位 | 安佐南区 | 13.6%増 |
2位 | 東広島市 | 1.9%減 |
3位 | 安芸区 | 3.1%減 |
4位 | 西区 | 7%減 |
5位 | 坂町 | 8.5%減 |
2040年には呉市を抜いて県下3番目の都市となります。
2010年人口ランキング
1位 | 広島市 | 1,173,843 |
2位 | 福山市 | 461,357 |
3位 | 呉市 | 239,973 |
4位 | 東広島市 | 190,135 |
5位 | 尾道市 | 145,202 |
2040年人口ランキング
1位 | 広島市 | 1,093,410 |
2位 | 福山市 | 389,797 |
3位 | 東広島市 | 186,490 |
4位 | 呉市 | 161,954 |
5位 | 尾道市 | 102,790 |
これらの資料からは、東広島市が恵まれた人口環境を維持していくことが読み取れます。但し、予測の前提は出生率と移動率(2005~2010)を参照しており、シャープやエルピーダなど大型工場の経営危機等の突発的事項は考慮されていません。また、賃貸を含む住宅の供給はここ数年、過剰で推移しており、賃貸市場も苦しい展望が続くと思われます。