東広島市犯罪事情2023

高齢者を狙う犯罪集団、「誰でも良いから殺してみたかった」という無差別殺人、コロナ禍と景気の悪化をきっかけに治安が悪化しているように感じます。今回はコロナ禍を通して東広島市の犯罪事情がどう推移しているのかをレポートします。

全国及び広島県の刑法犯認知件数の推移を下図にまとめています。2020年にコロナ禍に入ってからも減少を続けていますが、昨年その傾向にブレーキがかかり20年振りに増加となりました。統計上は2019年のコロナ禍前の水準よりも件数は少なく、治安が悪化したわけではありません。

全国や広島県全体と比較しても犯罪件数が少ない東広島市ですが、人口1000人あたりの刑法犯認知数の推移を見ても、コロナ禍前の水準までは増えていません。

東広島市の件数内訳の推移をみると全体ではコロナ禍に入ってからも減少していましたが昨年はコロナ禍前とほぼ同じ件数となりました。粗暴犯が徐々に増えている一方で知能犯と風俗犯は減少傾向です。窃盗犯とその他の犯罪が昨年急増してコロナ禍前の水準に戻っています。

コロナ禍に入って減少していた犯罪数が急激に戻ったことに加え、センセーショナルな犯罪がテレビで報道されたことにより、不安感が大きくなっています。過剰な心配は不要ですが、防犯意識・防犯対策をしっかり継続してください。2023年の2月までの速報値では東広島市は昨年比±0件と変わっていませんが、広島県全体では増えており、今後の動向を注視していきたいと思います。

以上