2018年の住宅・土地統計調査結果

「住宅・土地統計調査」は、我が国の5年ごとに住宅とそこに居住する世帯の居住状況及び、世帯の保有する土地等の実態を把握し、その現状と推移を明らかにする調査です。2018年に実施された住宅・土地統計調査は全国の空家率など重要な項目から発表されてきておりますが、この8月に市町村別の結果が出ましたのでお知らせします。

なお、本調査は全数調査ではなく、全国6,200万戸のうち370万戸を抽出して統計的解析を行った結果ですので、ある程度の誤差は生じていることはご了解ください。

東広島市の賃貸の空室数は6,330戸と前回2013年の調査から3,530室もの大幅に減少し、空室率は14.86%と改善しました。オーナー通信でもお伝えしている通り、昨年夏ごろからマイクロン関連会社を中心とする賃貸住宅の需要増が反映された結果となっております。2018年秋に調査を行っておりますので、1年後の現在はさらに空室が減少していると思われますが、市場と接している我々の感触とも一致する結果でした。

2018土地統計調査 住宅総数 空家総数 空家率 借家総数 借家空家 賃貸空室率
全国 62,407,400 8,488,600 13.60% 23,391,900 4,327,200 18.50%
広島県 1,430,700 215,600 15.07% 520,800 89,000 17.09%
広島市 612,100 73,000 11.93% 278,000 41,400 14.89%
呉市 123,500 27,960 22.64% 29,800 6,860 23.02%
福山市 217,050 30,110 13.87% 75,760 15,460 20.41%
東広島市 99,290 12,730 12.82% 42,600 6,330 14.86%
東広島市2013 97,330     41,860 9,860 23.55%
東広島市2008 91,330     39,220 6,460 16.47%

広島県内の各都市との比較もまとめてみましたが、県全体の空室率が17.09%でしたので東広島市の状況が全国と比べても、広島県内の中でも、比較的良いことが分かります。

また、今回は広島県内主要都市の状況も算出してみました。

広島市は値を掲載しておりませんが、前回より改善しており、東広島市と同様の空室率ですので、広島市内の賃貸物件も空きが減少しているものと思われます。

福山市は賃貸の空室率が高く賃貸経営としては厳しい地域ながら、賃貸以外も含めた全体の空き家率は東広島市と同程度であり、賃貸物件のみが苦しい状況と推察できます。

一方、呉市は賃貸空室も全体の空家率も20%を超えており、直近の国勢調査での人口減少及び将来の人口減少予測の結果も大きかった情勢をそのまま空家・空室の数値にも現れているものと思われます。