月: 2022年5月
【 全国の動向 】 昨年はコロナ禍の影響で地価が下落に転じましたが、今年は再度上昇に転じました。市場の景気はまだまだ上向きとはいかないため、全国的に繁華街の地価下落は続いていますが、地方都市周辺の住宅地や別荘地などは上昇幅が増加しています。地方圏に関しては、地方4市(札幌、仙台、広島、福岡)以外は、まだ下落基調ですが、それでも下落幅が減少し、全国平均では住宅地・商業地ともにプラスとなっています。
単位(%) | 住宅地 | 商業地 | ||
2021年公示 | 2022年公示 | 2021年公示 | 2022年公示 | |
全国 | ▲0.4 | 0.5 | ▲0.8 | 0.4 |
三大都市圏 | ▲0.6 | 0.5 | ▲1.3 | 0.7 |
地方圏 | ▲0.3 | 0.5 | ▲0.5 | 0.2 |
地方4市 | 2.7 | 5.8 | 3.1 | 5.7 |
その他 | ▲0.6 | ▲0.1 | ▲0.9 | ▲0.5 |
【広島県及び東広島市の状況 】
広島県内を見ると、住宅地で前年比74増の計230地点が上昇に転じ、商業地でも前年比52増の97地点が上昇、全地点では過半数を超える54%(上昇346地点/全636地点)が上昇となりました。
単位(%) | 住宅地 | 商業地 | ||
2021年公示 | 2022年公示 | 2021年公示 | 2022年公示 | |
広島県全体 | ▲0.4 | 0.2 | ▲0.9 | 0.8 |
広島市 | 0.4 | 1.4 | ▲0.4 | 2.6 |
福山市 | ▲1.0 | ▲0.2 | ▲1.4 | 0.8 |
呉市 | ▲1.4 | ▲1.4 | ▲0.9 | ▲1.0 |
東広島市 | ▲0.3 | 0.3 | 0.3 | 1.2 |
西条中心部 | 1.1 | 2.4 | 1.6 | 2.7 |
寺家 | 1.5 | 2.1 | 2.1 | 3.4 |
御薗宇・田口 | 0.4 | 0.9 | 対象地点無し | 対象地点無し |
八本松 | 0.7 | 0.9 | 対象地点無し | 対象地点無し |
高屋 | ▲0.4 | ▲0.4 | 対象地点無し | 対象地点無し |
その他 | ▲3.1 | ▲2.4 | ▲3.4 | ▲3.1 |
東広島市でも地価は上昇に転じました。西条町内を中心として上昇幅が回復しています。寺家地区は引き続き上昇ですが、上昇幅は西条中心部より抑えられ、区画整理後の寺家人気も一段落してきたように思えます。黒瀬は2地点が下落から横ばいと上昇に持ち直しましたが、河内・安芸津は引き続き下落基調です。市内38地点のうち、西条全域及び八本松を中心とした計25地点が上昇しました。市内最高額は、西条駅前の1,130,578円/坪(前年比2.7%増)、また、最高上昇率は昨年に続き志和流通団地(116,363円/坪)が4.1%増でした。金利上昇や戦争による物価高など景気減速要因はありますが、全体的には上昇基調が続いています。
※本文中データ及び図表は、国土交通省の土地総合情報ライブラリー掲載のデータを独自に加工したものです。