年末まであと2ヶ月となりました。個人で不動産貸付業を申告している方にとっては12月末が締め日となり、確定申告に備えていく時期でもあります。今回は、個人の確定申告書の5つの基本チェックポイントについておさらいします。ご存知の方も多い項目ですが、ぜひ確定申告の前におさらいし、顧問税理士と相談してみてください。
①修繕費 | 資産計上と経費計上は適切に仕訳されていますか? 維持管理を目的とした原状回復費用は金額が大きくても修繕費として経費になります。外壁塗装工事などは金額が大きくても維持管理を目的とするので修繕費として一括計上できるという最高裁判決があります。 |
②減価償却費 | 固定資産を附属設備と分けて計上していますか? 新規で取得した建物があれば、建物部分と附属設備(耐用年数が本体より短い)とで分割して資産計上することで減価償却を早くすることができます。 |
③専従者給与 | 専従者給与は適切な金額で届け出していますか? 事業者の所得が高いほど所得税率が高くなるので、専従者に分散することで節税になります。なお社会保険を加味して検討することを忘れてはいけません。 |
④青色申告特別控除 | 65万円控除できていますか? 5棟又は10室以上借家があり、複式簿記により帳簿を作成し、貸借対照表および損益計算書を確定申告に添付することで65万円の所得控除ができます。 |
⓹小規模共済の活用 | 小規模企業共済には加入していますか?加入すると月額7万円まで所得控除可能な費用として掛金を払うことが出来、解約時に受け取る共済金は退職金扱いとなるので税金が有利になります。但し任意解約した場合は元本割れする可能性があります。 |