月: 2021年4月
2016年に東広島市の犯罪事情をレポートして5年が経ちました。4月は新生活の始まりの月です。改めて最新の東広島の犯罪事情最新情報をレポートします。
全国及び広島県の刑法犯認知件数の推移を下図にまとめました。前回も10年で半減している旨をレポートしましたがこの5年での犯罪数の減少も著しく、広島県のみならず、全国的に犯罪が減少しています。特に昨年はコロナの影響で外出の機会が減ったことで減少に拍車がかかったようです。
全体の傾向では大幅に減少しておりますが、東広島市ではどうでしょうか?人口1000人あたりの刑法犯認知数を比べてみると前回同様、広島県及び東広島市は全国平均に比べてずいぶん少ないのがわかります。
東広島市 | 広島県 | 全国 | |
2019年の人口1000人あたりの刑法犯認知数 | 4.27件 | 5.03件 | 5.97件 |
東広島市の具体的件数をみると2014年1310件であった刑法犯認知数は2019年で804件、昨年の速報では695件と着実に減少しています。一方具体的な犯罪内容については下記にまとめましたが、5年前と比べて凶悪犯、窃盗犯、風俗犯は半減しています。
種類 | 件数(2014) | 件数(2019) | 内容 |
凶悪犯 | 8件 | 3件 | 殺人、強盗、放火、強姦があたります。 |
粗暴犯 | 75件 | 45件 | 暴行、傷害がほとんどですが、脅迫、恐喝も含まれます。 |
窃盗犯 | 804件 | 436件 | 空き巣、自転車盗・バイク盗、及び万引きなどです。 |
知能犯 | 79件 | 56件 | 詐欺、横領、偽造が含まれます。 |
風俗犯 | 20件 | 10件 | 強制わいせつ、公然わいせつ、また賭博も含みます。 |
その他 | 220件 | 141件 | 器物損壊、住居侵入、公務執行妨害などです。 |
今年の1月から2月までの速報では刑法認知犯は昨年同期と比べ12件減の44件。今年は自転車盗が大幅に減少している反面、万引きや知能犯が昨年同期より増加しているのが気になります。
賃貸経営上で注意する犯罪では、今年2か月での発生件数ではありますが、空き巣(2件)と住居侵入(2件)が気になるところです。先月のレポートでお届けしたように、弊社は「スマートセキュリティ」というセキュリティサービスも提供可能となりました。街全体、住人全員で少しずつセキュリティ意識を高めることによって、上記のような犯罪件数減少が進んでいくと思います。弊社も東広島の一員としてこの傾向に協力していきたいと思います。