今回は家賃滞納の実態をレポートします。
3.07%。これが、弊社で家賃の集金代行をしている物件のうち、7月末時点で1か月以上賃料の支払いが遅れている方の割合です。これが多いのか、少ないのか?
集金代行を利用していないオーナー様は、ご自分の物件の滞納率と比較してみてください。
ちなみに日本賃貸住宅管理協会が実施している調査*と比較すると、
地域 | 弊社 | 全国 | 首都圏 | 関西圏 |
月初めでの滞納率 | 9.66% | 7.5% | 5.6% | 9.9% |
月末での1か月滞納率 | 3.07% | 3.0% | 2.1% | 4.1% |
月末での2か月滞納率 | 0.87% | 1.5% | 0.9% | 1.4% |
*調査対象期間:2013年10月~2014年3月
回答社:協会会員の全国195社
数値でみると、弊社は月初めでの滞納率が関西並みに高いものの、月末での1か月滞納率、2か月滞納率と、時間が経つにつれ滞納率が下がっています。少し資金繰りが苦しい方や、入金にルーズな入居者が多いのかもしれません。なお、決して弊社の取り立てが激しいから下がっている訳ではありません。
家賃督促作業の実態は下記手順で行っています。
1通目の督促状の期限(1週間程度)を過ぎても入金のない場合は、2通目の督促状と共に電話で直接連絡をとります。滞納者のほとんどは、ここまでで、入金があります。
1か月を越して入金が滞る場合は、連帯保証人への通知や、来店してもらい直接支払計画を相談し場合によっては分割支払いなども織り交ぜながら支払いを正常化するようにもっていきます。
なお、7月初めの滞納者全21件の内訳は以下の通りです。
区分 | 駐車場 | ファミリー用 | 単身用 |
月末での1か月滞納数 | 6件 | 3件 | 12件 |
月末での2か月滞納数 | 2件(1名) | 1件 | 3件 |
内訳の特徴は、単身者および家賃の安い物件が多いことです。感覚的には、ここ2年くらいで、月初め滞納率が増えてきました。家賃の下落と相関があるように見えます。その為、最近は一定以下の家賃の物件は家賃保証制度に加入することを義務付けてもらっています。
また、滞納は初動が遅れると、そのまま次の月も遅れるケースが多いです。滞納解決のポイントはスピードです。1か月分を滞納する人は、2か月分を一度に支払うことは難しいです。集金代行をしていないオーナー様も、滞納の連絡は、少しでも早くいただくようお願いします。