今世間で話題の民泊とは? 5分でわかる民泊の実態。

明けましておめでとうございます。本年も不動産プラザとオーナーレポートをよろしくお願いします。

さて、年末年始の連休を使って旅行に出かけた方も多いと思います。旅行といえば宿泊、今回は今話題の民泊についてお知らせします。

民泊って? Airbnb(エアービーアンドビー)って何?

民泊サービスとは、個人宅の一部やマンションの空室などに使い、その部屋を不特定多数に貸出すことと定義され、ゲストと呼ばれる旅行者や出張の方が、民泊仲介サイトなどを使って空室を旅館代わりに使用することです。

エアビーアンドビーは世界最大の民泊仲介サイトでホストと呼ばれる民泊提供者から手数料を貰い、インターネット上でゲストを募集しています。日本では2014年5月からサービスが開始されました。

民泊の動向と背景

2015年は全国で138万が利用したエアビーアンドビーですが、この背景には訪日外国人の爆発的増加があります。広島県でも2015年は104万人の外国人訪問があり、なんと前年比58%の増加です。これに伴い、ホテルの稼働率があがり、広島県でも週末はほぼ空き無しの状態になっています。増加傾向は続いており、国全体の訪日外国人は2016年10月末時点で2015年の1973万人を超える2000万人を突破しました。

民泊の法的な背景

現在適法な民泊は2種類。特区が制定されている東京都大田区または大阪府内での営業と、旅館業法での簡易宿所として登録された物件のみです。特区内では6泊以上という規制がありますし、簡易宿所は建築基準法や旅館業法および都市計画法上の要件が厳しいため、現在適法な民泊はほとんどありません。現状営業している民泊はほとんどが違法と考えてよい状況で、京都市・大阪府などは積極的に業社を摘発しています。

この状況を踏まえて政府は法整備を進めており、年間180日以内であること及びホスト不在の場合は登録制度に登録した会社に管理させることを条件とした新制度の法律を2017年の国会で提出する予定です。

一方民法上では、分譲マンションの場合は管理規約に民泊禁止条項を設置する動きが広がっていること、通常アパートの賃貸借契約には転貸を禁じる条項が入っていることから、一棟の所有者以外が民泊を営業するのはハードルが高いと言えます。

東広島での民泊の実態

利用者の90%以上が外国人訪問客という傾向もあり、広島市の中心部では300件以上登録されていますが、東広島市ではH28年12月現在5件とほぼ登録はありません。今後も宿泊を伴う外国人旅行者が増えるとの想定も難しいため、東広島市では民泊自体の登録も余り増えないと予想しています。