改めて考える、家賃保証会社の役割

最近「ぜんほれん」のTVコマーシャルが頻繁に流れているのを見たことがありますでしょうか。「大家さんに安心を」とのキャッチフレーズを使うこの会社は全保連株式会社という家賃保証会社です。

家賃保証会社とは、入居者の連帯保証人の代わりとして滞納が起こったときの家賃支払いを行う入居者の保証を代行する民間の会社で、ここ数年で存在感を高めてきています。弊社でも日本賃貸保証株式会社(JID)という家賃保証会社を利用しております。

TVコマーシャルが流れるということからも察せられますが、今急速に家賃保証会社が普及しています。

その背景としては下表のようにオーナー様、入居者様、管理会社という関係者全員にとってメリットが大きい事が挙げられます。また将来予定されている民法改正時には連帯保証人の保証枠の明記が義務付けられることにより連帯保証人の引受け手が減るのではないかという予想もあり、それも普及の背景の一つとなっています。過去には家賃取り立ての苛烈さから社会問題にもなった保証会社もありましたが、すでに賃貸市場では重要なポジションを占めており、その役割は今後さらに重要になっていくことは間違いありません。

  メリット デメリット
オーナー様 ①滞納時は保証会社が家賃を代行して支払う為、滞納リスクが無くなる。
②滞納リスクが低い為、敷金を下げるなど募集条件で他者と差別化できる。
①連帯保証人のように原状回復費用など全ての費用を保証する訳ではない。
入居者様 ①連帯保証人が居なくても契約できる。
②親族は不必要な連帯保証をしなくてよくなる。
①保証料が必要(金銭負担の増加)
管理会社 ①支払い能力に関する入居審査を委託できる。
②督促業務を専門業者に委託できる。
③初期契約時の事務負担が増加。