最近の東広島市犯罪事情

賃貸住宅は横のつながりが薄く、知らない人が居たら注意するなどの抑止力が機能しにくいため、犯罪の心配が高いと言われております。「安心D-ROOM」というCMも流れていますが、今回は東広島市の犯罪事情についてレポートいたします。

全国及び広島県の刑法犯認知件数の推移を下図にまとめました。平成14年に全国で285万件とピークを迎えた後、全国でも広島県でも減少が続き、現在は10年前と比べて半減しています。また平成27年の速報でも広島県では18781件と前年比11.1%減となっており、治安は確実に回復しています。

※出典:警察庁HP

全体の傾向では大幅に減少しておりますが、東広島市ではどうでしょうか?人口1000人あたりの刑法犯認知数を比べてみると広島県及び東広島市は全国平均に比べてずいぶん少ないのがわかります。

  東広島市 広島県 全国
H26年の人口1000人あたりの刑法犯認知数 7.12件 7.46件 9.52件

※出典:広島県HP

東広島市の具体的件数をみると平成26年1310件であった刑法犯認知数は平成27年で1206件(7.9%減)と着実に減少しています。一具体的な犯罪内容については下記をご覧ください。

種類 件数(H27) 内容
凶悪犯 8件 殺人、強盗、放火、強姦があたります。なお強盗は0件です。
粗暴犯 75件 暴行、傷害がほとんどですが、脅迫、恐喝も含まれます。
窃盗犯 804件 空き巣は29件で、ほとんどが自転車・バイク盗、及び万引きです。
知能犯 79件 詐欺がほとんどです。横領、偽造も含まれます。
風俗犯 20件 強制わいせつ、公然わいせつです。
その他 220件 器物損壊147件が主ですが、ネコババ47件、住居侵入16件と続きます。

賃貸経営上で注意する犯罪では、空き巣(29件)と住居侵入(16件)が気になるところですが、全体的な傾向からみると、過剰に不安を感じる必要はないように思えます。ただし、毎月空き巣が2~3件は発生しているということですし、また自転車盗の70%の原因が未施錠であることなど、大丈夫であろうとの油断が一番危険です。

賃貸住宅での防犯対策は、窓補助錠のように低価格でできることから、防犯カメラのように費用がかかるものまでいろいろあります。防犯対策については別の機会にレポートしたいと思います。