2019年の地価公示(速報)

2019年1月1日付の地価公示が発表されました。

■ 全国の動向 ■

全国的に上昇の勢いは加速しており、その勢いは地方圏の住宅地までも上昇に転じさせました。その地方圏は地方4市(札幌・仙台・広島・福岡)が上昇を牽引しており、特に商業地の上昇は10%に迫るなど目を見張ります。また地方4市を除く商業地も横ばいと下落が止まるなど堅調に推移しています。

単位(% 住宅 商業
2018年公 2019年公 2018年公 2019年公
0.3 0.6 1.9 2.8
 三大都市 0.7 1.0 3.9 5.1
 地方 ▲0.1 0.2 0.5 1.0
  地方4市 3.3 4.4 7.9 9.4
  その他 ▲0.5 ▲0.2 ▲0.4 0.0

■ 広島県及び東広島市の状況 ■

広島県内を見ると、住宅地で前年比+17地点となる計240地点が上昇、商業地では前年比+4地点の110地点が上昇し、全地点の半分以上の58%(上昇350地点/全599地点)の地点で上昇しました。

単位(% 住宅 商業
2018年公 2019年公 2018年公 2019年公
広島県全 0.6 0.9 2.0 2.7
 広島 2.2 2.7 4.7 5.8
 福山 ▲0.3 0.1 1.0 1.8
 呉 ▲0.4 ▲0.8 0.3 0.0
 東広島 0.8 0.8 ▲0.1 1.0
  西条中心 2.1 2.4 3.2 3.4
  寺 5.2 4.3 3.7 4.8
  八本 1.6 1.9 対象地点無し 対象地点無し
  その ▲2.3 ▲1.2 ▲4.6 ▲4.6

東広島市でも同様の傾向として地価が上昇しています。西条町内の商業地の上昇を受け、市全体でも商業地が上昇となりました。安芸津・河内は下落幅が悪化し、黒瀬は一部わずかな上昇に転じたものの、下落基調となっています。市内38地点のうち、西条中心部、寺家及び八本松を中心とした計27地点(前年比+2)が上昇し、八本松正力団地は前年維持、一方高屋東と志和別府は下落に転じました。

市内での最高額は、西条駅前の315,000円/㎡(坪換算1,041,300円、前年比4.3%増)で、坪100万円を突破しました。また、最高上昇率は5.8%増の寺家駅南傍で、3%以上上昇した地点が10か所と昨年の6か所より増加し、地価上昇地域が拡大しているようです。

※本文中データ及び図表は、国土交通省の土地総合情報ライブラリー掲載のデータを独自に加工したものです。